変形性膝関節症にヒアルロン酸
ヒアルロン酸は元々膝関節の中にある物質ですが、オイルのような潤滑機能とゴムのようなクッション機能に加え、炎症を抑えて膝痛を緩和する薬理作用があるとされています。
しかし、このヒアルロン酸は加齢や関節症の進行に伴い減少するため、最近では、関節内注入によって補うということが一般的となっております。
このため、健康食品やサプリメントとして、ヒアルロン酸を経口摂取する商品が存在しますが、経口摂取によって軟骨に補充することが出来ると言う考えは、生化学者の大半が否定しております。
ヒアルロン酸を補うためには、整形外科を受診して関節内注入を受けるしか方法はありません。
病院で行われるヒアルロン酸の注射は、平均分子量50〜120万のものと平均分子量150〜390万の2種類あり、1週間毎に連続5回注射し、その後維持投与する場合もあります。
ヒアルロン酸架橋体製剤という新しいヒアルロン酸は、従来のヒアルロン酸を架橋・高分子化(分子量約600万)したもので、これだと、1週間毎に連続3回注射すれば終了し、それ以降は維持投与されることはありません。
ヒアルロン酸の潤滑機能やクッション機能は、分子量が大きいほど強くなりますが、吸収されにくいので膝関節の中に留まる時間が長くなります。
このため、ヒアルロン酸架橋体製剤の方が、長期間にわたって効果が持続すると期待されます。
しかし、比較的高価である上に、連続3回注射した後の数ヶ月間はヒアルロン酸の注射が認められないという健康保険上の縛りがあります。